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長く病魔と闘った奥様。
わたしたちが普段食べているものが口に出来ずにいらっしゃったそうです。
病室でふと旦那様に仰ったのが、
「元気になってラーメンが食べたい。餃子もご飯も。いっぱい食べたいな。」
その願いが叶わず、大切な皆様とお別れをすることになってしまいました。
どうにか奥様の願いをかたちにすることが出来ないか、
担当スタッフは料理部のキッチンと打ち合わせを重ね、
忌中払いの陰膳として提供することにしました。
ラーメンを葬儀の料理としてご提供するということは、
初めての試みでした。
ラーメンは温かいものだと麺が伸びてしまう為、
冷やしラーメンとして提供。餃子は直前まで保温した状態で提供しました。
供養膳としてお供えの後は、
喪主様にお召し上がりいただきました。
余りにも早いお別れに、大変多くの方が参列されたお葬式でした。
リゾートホテルの総料理長として、
たくさんの方々に料理やその時の思い出をご提供していた故人様。
同僚の方を始め、ホテル関係者の方や、お弟子さん、ご友人などが多数参列されたお葬式。
料理が紡いだ縁。
最後まで料理人として歩まれた故人様との思い出を、縁ある皆様にご覧頂くために、
ご本人が着用していたコックコートにコックハット、
そして愛用の調理器具をお預かりし、
勤められていたリゾートホテル様に了承を得て、ホテルの外観を大きくプリントした背景を設置した
キッチンを彷彿とさせる思い出コーナーを作成しました。
早すぎる今生のお別れに、多くの方が涙をされていたお葬式でした。
ご葬儀のお打ち合わせの際、
故人が生前、うな重を好んで食べていたということをお聞きしました。
「固形食が食べれなくなってしまったから、せめて大好きだったうな重のタレを
流動食に少し入れてあげて食べさせていたの。」
喪主様からこんなエピソードをお伺いしました。
火葬場から式場へ戻られての忌中払いでしたので、
忌中払いの陰膳として、うな重をご用意させていただきました。
「お母さんよかったね。アラキさんが大好きだったうな重用意してくれたよ。」
ご遺族の皆様に非常に喜んでいただきました。
「紫が母が大好きだった色なんです。」
ご葬儀のお打ち合わせの最中、祭壇のお話になった時
ご遺族様がそう仰られました。
そのご要望に応えるべく、
紫を主体とし、ポイントに黄色のお花をお入れした
デザインとしました。
また、御棺・収骨具全て紫のものをご提案させていただきました。
「お母さん、そういえば紫が大好きだったね。」
そんな声が参列された皆様からも上がっていました。
故人が生前嗜まれていたゴルフ。
50歳を過ぎて始めたゴルフで、
幾多の賞を取られたそうです。
ご自身のクラブセットはいつも綺麗にしており、
数種類のもあるクラブセットは、応接間に並べられておりました。
いつも愛用していたクラブは、
お棺の中にお入れすることが出来ないため、
最期のお別れの際、
担当スタッフが用意した副葬品専用のゴルフクラブセットを
ご遺族ご親族の皆様を代表し、
喪主様、そしてお孫様の手でお棺の中へとお入れいただきました。