アラキの心くばり

病室での一言

長く病魔と闘った奥様。

わたしたちが普段食べているものが口に出来ずにいらっしゃったそうです。

病室でふと旦那様に仰ったのが、

「元気になってラーメンが食べたい。餃子もご飯も。いっぱい食べたいな。」

その願いが叶わず、大切な皆様とお別れをすることになってしまいました。

 

どうにか奥様の願いをかたちにすることが出来ないか、

担当スタッフは料理部のキッチンと打ち合わせを重ね、

忌中払いの陰膳として提供することにしました。

ラーメンを葬儀の料理としてご提供するということは、

初めての試みでした。

ラーメンは温かいものだと麺が伸びてしまう為、

冷やしラーメンとして提供。餃子は直前まで保温した状態で提供しました。

供養膳としてお供えの後は、

喪主様にお召し上がりいただきました。

 

余りにも早いお別れに、大変多くの方が参列されたお葬式でした。

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